常設展示
展示室
明治維新によって新しい時代がやって来ました。この新しい日本をどういう国にしていくのか。このことを真剣に考え、明治政府のめざす方向とは違う道を構想した人々が、「明治第二ノ改革」すなわち自由民権運動を呼びかけ、これに賛同する多くの人々が運動に参加しました。
憲法を作り国会を開こう、税金を安くしろ、言論や集会が自由な世の中にしようと彼らは訴え、運動は全国に広がり、日本で最初の国民的な民主主義運動になりました。
その中で「自由は土佐の山間より」といわれるように、土佐の人々は大きな役割を果たしました。
常設展示では、土佐の運動を中心に自由民権運動の歩みを紹介しています。
展示室について
2階の展示室1、2で常設展示を行っています。
1. 自由のともしび(映像) |
特別展示室 |
民権座 |
展示室1 |
2. 自由は土佐の山間より |
3. 近代日本の夜明け |
4. 自由民権運動の生成 |
5. 自由民権運動の高揚 |
6. 自由民権運動の衰退 |
7. 自由万歳 |
展示室2 |
8. 自由民権運動の再燃 |
9. 自由民権運動の終末 |
10. 自由大懇親会 |
11. 土佐の憲法草案 |
12. 自由民権運動と女性 |
13. 自由民権運動期の文学 |
14. 自由と平和 |
15. 近代日本の青春 |
16. 明治の土佐 |
イベント
立志社創立150年記念企画展
<民権自由の幕開け>
明治が始まって間もない頃、日本にまだ国会や憲法はなく、そこで暮らす人々も、大半は「政治」を自分たちには関係ないものと考えていました。そんななか、明治7(1874)年に板垣退助や後藤象二郎、副島種臣らによって政府左院に民撰議院設立建白書が提出されます。これは、政治が一部の人の意見だけで決まることを批判し、民撰議院の設立によって国民の意見を反映して政治を行う必要がある、と訴えるものでした。また、同年高知に帰郷した板垣は同じ志を持つ仲間で団結するため「立志社」を創立します。立志社は、のちに演説会の開催や新聞・雑誌の発行など様々な手段を用いて自由民権運動を高知へ、そして日本全国へと広めていきました。
本企画展は令和6(2024)年がこうした自由民権運動の幕開けから150年の節目であることを記念し開催するものです。