収蔵品の冊数・点数

資料統計(2012年3月31日現在)

分 類 冊数・点数
●自由民権記念館収集資料① 41,254
 ・史料・貴重図書 ※ 1,166
 ・家資料・特設文庫・特定事項関係資料 ※ 40,088
●一般資料② 28,631
 ・図書室用図書 21,656
 ・郷土情報室用図書 3,088
 ・雑誌逐次刊行物 2,706
 ・マイクロフィルム 1,181
合計(①+②) 69,885

※史料・家史料・特設文庫・特定事項関係資料の詳細は以下参照。未整理分については統計数値に算入していません。

史料・家資料・特設文庫・特定事項関係資料詳細

1.弘瀬家資料
(寄託資料 229点)
裁判官や立志社法律課長を務めた弘瀬新一の履歴や辞令書・土地関係資料のほか、長男 重正(1860~1924)に関する書簡類や自由民権運動関係・政党関係を中心とする資料。重正は民権壮士を養成する福島県三春の正道館に教師として招かれている。また、自由民権運動の中で演説会の弁士として各地を遊説し、植木枝盛とも親交があった。
2.片岡家資料
(寄託資料 713点)
自由民権運動の指導者の一人で立志社社長・初代高知県会議長・衆議院議長を務めた片岡健吉(1843~1903)関係の政治文書・書簡などで幕末から明治後期までの資料。
3.細川家資料
(寄託資料10,965点)
高知県吾川郡秋山村(現春野町)の郷士であった細川家(旧島村家)の資料。父義郷と自由民権運動家であった義昌(1849~1923)の親子二代にわたる日記や明治大正期の地主経営の実態を伝える資料。
4.野崎家資料
(寄託資料 30点)
戊辰戦争時に板垣退助の率いる迅衝隊の隊員として参戦し、征韓論に敗れ下野した板垣に同調して近衛兵を辞した野崎正朝(1841~1904)の関係資料。正朝は立志社一等発起人であり、西南戦争に際しては立志社が西郷軍に呼応して挙兵する疑いをもたれ禁獄1年の刑に処せられている。獄中で執筆した『日誌』や随筆和歌の『囚中の徒れ徒れ草』などの資料がある。
5.岡崎家資料
(寄贈資料 1,745点)
 高知県吾川郡秋山村(現春野町)出身の洋画家で、後に全農県連委員長を務め「農民の父」として慕われた社会労働運動家 岡崎精郎(1898~1938)と実弟和郎の関係資料。精郎が描いたヒューマニズムあふれる故郷の風景画や肖像画、「高知県差別撤廃期成同盟規約」、「全国農民組合高知県連合会大会報告及議案」など多数の資料がある。
6.檜垣家資料
(寄託資料 29点)
高知県安芸郡羽根村(現室戸市羽根町)の郷士 檜垣家の資料。江戸初期、檜垣惣太郎の子孫は羽根村一帯で庄屋・郷士として栄え、そのうちの「中西檜垣家」も郷士として続いた。明治、大正期の中西檜垣家当主 檜垣正義は自由民権運動家で、高知県議会議長も務めている。本資料は郷士関係が中心であり、一部自由民権運動関係も含まれている。
7.高田家資料
(寄贈資料 57点)
土佐国長岡郡本山郷大石村(現長岡郡本山町)出身の自由民権運動家 高田一二(1865~1942)関係資料。一二は三大事件建白運動の際、保安条令違反で投獄され、後に衆議院議長片岡健吉の秘書役を務めている。本人自筆による『高田一二略歴』には、生い立ちから明治44年2月までの間の経歴がノート2冊102頁にわたって記述されている。
8.竹村家資料
(寄贈資料 2,337点)
香北町の郷士・地主の家系 竹村家が所蔵していた近世・近代資料。土地・金銭、用水、講その他、地主・農民経営や村政・村落生活等に関わる地方文書(じかたもんじょ)、また、明治の民事訴訟等土地権利関係、家事・家計に関わる資料。個人では、県会・村政(学校等)に関わったこともある竹村賀熈(1847~1914)をめぐる文書が多い。
9.飯田家資料
(寄託資料 197点)
明治初期から戦後にかけて、親子三代にわたり郵便局長を務めた飯田家の逓信関係文書。
10.徳弘家資料
(寄託資料 整理中)
高知市出身の自由民権運動家で、板垣退助の姪、三吉と結婚し、板垣の側近の一人であった徳弘馬域郎(1861~1927)の関係資料。板垣の「辞爵表」の草稿や、「発陽社」「力役自由党」の規則など貴重資料が多数含まれている。
11.憲政記念館文庫
(移管資料 510点)
憲政史や郷土史を中心とする文庫。1942(昭和17)年2月大松倶楽部同人が板垣退助の功績を記念して、高知市九反田の開成館跡に板垣の旧宅を移築し「憲政館」と命名。その後、1965(昭和40)年に「憲政記念館」として新築した。この憲政記念館の蔵書が高知市民図書館に移管された後、1990(平成2)年4月当館に移管されたもの。
12.宇田文庫
(寄贈資料 285点)
郷土史や社会科学関係の単行本を中心とする文庫。『自由党史』の編者であり自由党系の論客として知られ、明治時代から大正時代にかけてジャーナリストとして活躍した宇田滄溟(1868~1930)の旧蔵書類に次男で著名な海洋学者であった故宇田道隆氏の蔵書を加えたもの。
13.有沢文庫
(寄贈資料 22点)
有沢直子氏(高知市出身)収集の郷土関係資料。 自由民権運動家の横山又吉(黄木)の直筆の書などがある。
14.松永文庫
(寄贈資料 5,037点)
東洋のルソーと呼ばれた自由民権運動の思想家 中江兆民(1847~1901)の代表的研究家である松永昌三氏から、岡山大学退官に際して当館に寄贈された研究資料である。資料全体の3分の2以上を占める複製資料(文献複写・写真撮影資料)は全国各地に散見される兆民関係情報を網羅するものである。実物資料には兆民直筆の『策論』(草稿)や書簡などの貴重資料がある。
15.入交文庫
(寄贈資料 385点)
高知県における社会労働運動の指導者の一人であり、後に事業家となり県政顧問などを務めた入交好保氏(1903~1996)の旧蔵書類。郷土史や社会科学関係を中心とする資料。
16.外崎文庫
(寄贈資料 6,985点)
自由民権運動家 植木枝盛(1857~1892)の代表的研究者であった外崎光広氏(1920~2002)が50年以上に及ぶ研究活動の中で収集した研究資料。自由民権運動に関するものが中心であるが、その他に女性史や教育に関するものなどがある。
17.濱口雄幸関係資料
(寄託・一部寄贈資料165点)
ライオン宰相の名で親しまれた高知県出身の首相 濱口雄幸(1870~1931)の関係資料。雄幸は、高知県長岡郡五台山村唐谷(現高知市五台山)の水口家に生まれ、後に安芸郡田野村の濱口家の養子となっているが、当資料は濱口家に残された遺品類や行政資料を中心として構成されている。
18.北村虎治関係資料
(寄贈資料 40点)
高知県香美郡野市町西野出身の軍人 北村虎治の関係資料。本資料は大正から昭和にかけての軍事関連の絵葉書や写真集、20冊程度の書籍等から成り立っている。
19.マキキ教会関係資料
(寄贈資料 7点)
キリスト教伝道者で片岡健吉の秘書を務めた奥村多喜衛(1865~1951)が、ハワイの地で1903年に創設した「マキキ教会」の関係資料。
20.小松頼正・池上隆郎関係資料
(寄託資料 165点)
高知県香美郡物部村出身の社会労働運動家で、初代物部村村長を務めた小松頼正(1909~1964)の旧蔵書類を中心とする無産政党や左翼運動関係の資料。全国労農大衆党高知県連の規約草案など地方無産政党の動きを知る上での初出原資料も含まれている。
21.植村省馬関係資料
(寄贈資料 356点)
高知県高岡郡日下村(現高岡郡日高村)出身の融和運動家で、高知県自治団を創立し、授産施設として洋服裁縫学院を設立し、後に帝国公道会顧問に就任した植村省馬(1887~1954)関係資料。
22.沖八潮関係資料
(寄贈資料 未整理)
高知県土佐清水市三崎出身の融和運動家で、高知県公道会評議員などを務めた沖八潮(1874~1947)関係資料。
23.氏原一郎関係資料
(寄贈資料 1,532点)
昭和初期に弁護士の佐竹晴記氏らとともに右派無産政党である社会民衆党高知支部で活躍し、日本労働総同盟高知県連の組織化に尽力した戦後復興期の高知市長氏原一郎(1900~1996)関係資料。社会民衆党高知支部決議録や高知県勤労同志会大会報告書など地方無産政党の動きを知る上での貴重資料がある。
24.山本憲関係資料
(寄託資料 6,711点)
高知県高岡郡佐川町出身の学究的民権論者であり、漢学者としても著名な山本憲関係資料。自由民権運動関係では、自由党秋季大会(解党大会)名簿、岡山女子懇親会規約、克明社新聞規約、中江兆民書簡、自由党大阪事件関係資料など貴重資料が数多く含まれている。
25.堀見熈助関係資料
(購入資料 61点)
高岡郡佐川町出身の自由民権運動家、堀見熈助(1858~1923)の関係資料。
26.板原伝関係資料
(寄託資料 未整理)
高岡郡高岡町(土佐市)出身で米検反対運動等を行った農民運動家、後の土佐市長板原伝(1910~1984)の関係資料。
27.山崎百次郎関係資料
(寄託資料 287点)
高岡郡葉山村出身で、ノルマントン号事件にて遭難した唯一の高知県人、山崎百次郎(1855~1866)の関係資料。
28.戦前・戦後映画関係資料
(寄託資料 818点)
大正末期から昭和20年代にかけて、高知県内で上映された映画のチラシ。千頭正寿氏の収集資料で洋画・邦画を含め818点とまとまった資料群であり、当時の映画館や映画事情・世相風俗を知る上で貴重な資料。
29.近森コレクション
(寄託資料 整理中)
市民図書館近森文庫の追加となるもので、近森氏が最後まで手元に置き、ほとんど存在が知られていなかった資料群。植木枝盛の書軸、村送り切手や丸山台の絵葉書、浮世絵さらに山脇信徳の絵画などがある。
30.藤田盛若資料
(寄贈資料 167点)
1895年、土佐郡森村に生まれた藤田盛若は、早くから部落解放運動にめざめ、森村における融和運動を常にリードするとともに、融和運動家として県内はもちろんのこと全国でも活躍した人物である。その藤田盛若が大切の保管していた資料群である。
31.森下高茂関係資料
(寄贈資料 224点)
森下高茂は、本山町出身の自由民権家。三大事件建白運動に参加するなど嶺北の指導者として活躍した。明治35年、立憲政友会高知支部の分裂では中央派に属し、同39年、高知新聞社が創立されるとその重鎮として草創期の高知新聞を支えた。本資料は、昭和35年頃、本山町が森下高茂伝を作成するため収集した資料を中心とするものである。